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ホテル披露宴の料理

ホテルウェディングでの食事スタイルは、全員が着席しコース料理が出されるのが一般的です。乾杯後に食事が始まりますが、この直後は新郎新婦のもとへ挨拶に来たり、顔見知りの親族にお酒をサーブしに行ったりして意外とばたついており、ゲストはゆっくり食事をすることはできません。お色直しのために退場した新郎新婦を見送った後、ゲストの本当の食事と歓談が始まります。そう、披露宴で出される婚礼料理は新郎新婦のお二人のためというより、ゲストの皆さんのためのものなのです。「良いお式だったね」と言われる結婚式は、確実に料理も美味しかった式と言えるでしょう。自分の結婚式でも、おもてなしの心が伝わるような料理を選びたいものですよね。
ホテルウェディングのみならず、婚礼料理というと洋食のフルコースというイメージが定着しています。事実、オリジナル婚が騒がれる現在でも、やはり料理という面では洋食スタイルで披露宴を進行する場合がほとんどです。この形が定着した理由は、結婚式の始まりが「神前挙式と洋食披露宴」というスタイルだったことに他なりません。結婚披露宴の原型といえる「神前挙式と洋食披露宴」の組み合わせは、明治時代からあり、大衆に広く普及したのは昭和の半ば、ちょうどホテルウェディングが大流行し始めた頃だったといいます。当時は欧米文化への憧れもあり、完全なフレンチスタイルが主流だったようです。しかし、時が経つにつれ日本食の、特に京都の会席料理の素晴らしさが世界で認められるようになり、一流といわれるホテルの婚礼料理の中に、和の食材を取り入れたメニューが加わるようになってきました。それならば会席料理を振る舞えばいいのにと、思われるかもしれませんが、ホテル披露宴のような大人数の宴にはあまり向かず、大量に作るとせっかくの職人技術がおざなりになってしまう可能性があります。サービスや作法、ゲストに一番美味しい状態で食べてもらえるなど、いろいろな面において洋食スタイルは婚礼料理に向いていたため、ここまで定着したと考えられます。
とはいえ、最近では創作和食や中華料理、和洋折衷などさまざまな料理が披露宴で振る舞われるようになってきました。個性に乏しいと思われてきたホテルでの婚礼料理ですが、ホテル内にあるレストラン自慢の料理をメニューに盛り込んだり、ケーキショップのパティシエがデザートを担当したりと、最近ではさまざまな趣向を凝らしているようです。和食スタイルは洋食のコースと違い、あらかじめテーブルに会席料理がセットされている場合がほとんどです。上品な味もさることながら、見た目の繊細さや艶やかさがゲスト、特に年配の方に喜ばれることでしょう。最近、よく聞かれるのが中華の婚礼料理です。ターンテーブルが備え付けられたテーブルは見た目にも楽しく、リラックスして食事の時間が過ごせそうです。自分の好きな量だけ取り分けられるのも嬉しいポイントです。婚礼中華だと、フカヒレやつばめの巣、北京ダックなど、普段はあまり食べないようなメニューも振る舞われる場合が多いので、ゲストに喜ばれるのではないでしょうか。
ゲストに振る舞われる料理は、基本的に持ち込みはできません。当日まで、どんな料理が出されるのか知らない…などということのないように、ホテルで行っているブライダルフェアには必ず参加し、料理の試食をしておくようにしましょう。どの料理ならゲストに満足してもらえるかをしっかり考えながら、味のチェックをすることが重要です。ホテルによってはコースメニューが完全に決まってしまっている場合もありますが、複数の選択肢の中から自由に組み合わせて、オリジナルコースを作ることができるホテルもあるので、事前に問い合わせてみるといいでしょう。挙式前に、ゲストの方のアレルギーや苦手な食材を確認しておくことも必要です。ほとんどのホテルが、他の料理に差し替えるなどして対応してくれるので、担当者にしっかりと伝えておきましょう。それと、忘れがちなのが披露宴の飲み物。自分がゲストとして参加した時に、美味しい飲み物があまりなくてがっかりしたという経験はありませんか? フェアに行った際に、どのような飲み物が飲み放題に含まれているのかしっかりと確認しておく方がいいでしょう。お酒だけでなく、ソフトドリンクも忘れずに!
披露宴で振る舞われる料理は非常に重要です。ゲストの皆さんに最後まで楽しい気分で帰ってもらうためにも、美味しい料理と飲み物を用意して当日を迎えてくださいね。